光輝く島、スリランカ
「インドの涙」「東洋の真珠」などと呼び名の高いスリランカは、日本から飛行機で9時間ほど、インドの南東に浮かぶ美しい島国です。国土は北海道の8割程度の大きさですが、中央にある山岳地帯を中心に東西の「乾季」と「雨季」がシーズンごとに訪れ、その土地ごとの地形を生かした豊かな紅茶が作られています。
「スリランカ」はシンハラ語で「聖なる光輝く島」という意味です。
1948年2月4日、イギリスから自治領のセイロンとして独立、1972年にはスリランカ共和国に改称して英連邦内の共和国となり、1978年から現在のスリランカとなりました。
19世紀初頭までシンハラ王朝が続いた国であり、2000年も同じ王朝が続いた国としては、日本の皇室同様に稀です。スリランカには日本の「古事記」に似た「マハーワンサ」という書物が存在し、太古の出来事が文面で記されていることから、シンハラ文化のレベルの高さを感じます。
13世紀、マルコポーロが「世界で一番素晴らしい場所」とスリランカを称えており、2010年のニューヨークタイムズ誌では「訪れるべき国第1位」、2013年のロンリープラネット「もっとも旅行したい国No.1」に選ばれるなど、スリランカはとても魅力的な島国であると言えます。
スリランカには古代都市や自然、寺などの世界遺産が8つもあります。
1.シギリヤロック(文化遺産 1982年登録)
2.ダンブッラ石窟寺院(文化遺産 1991年登録)
3. 聖地キャンディ(仏歯寺)(文化遺産 1988年登録)
4.ゴール(文化遺産 1988年登録)
5.アヌラーダプラ(文化遺産 1982年登録)
6.ポロンナルワ(文化遺産 1982年登録)
7.シンハラジャ森林保護区(自然遺産 1988年登録)
8.スリランカの中央高地(自然遺産 2010年登録)
古代インドを発祥の地とし、4千年以上に渡って受け継がれてきたアーユルヴェーダ療法が有名です。WHO(世界保健機関)にも承認された医術でもあります。
スリランカには沢山のアーユルヴェーダ施設があり、経験豊富な専門医が問診を行ったあと、それぞれに応じたオイルマッサージ、呼吸法、ハーブを用いた食事療法、瞑想やヨガなどで治療を行います。
宝石の宝庫 / 占い(占星術)文明
バラエティ溢れるカレー
魅力あふれる国、スリランカ
世界4大宝石産地のひとつでもあるスリランカは、サファイアとルビーの品質がとても良いとされ、イギリスのチャールズ皇太子がスリランカ産のブルーサファイアをダイアナ妃に贈った事でも有名です。その他の宝石も産出されています。
またスリランカでは生活の中に占星術が根付いており、結婚や就職の面接、国の行事日程など、何かを決める時には占星術を用いています。
カレーの種類もとても多く、様々なテイストを楽しむことができます。
豊かな自然に恵まれ、様々な文化と食生活に囲まれたスリランカは、とても魅力的な島国であると言えます。